もうとっくに公開当初から見てましたし、感想など出尽くしているでしょうが今更ながら感想。
狼と人間の子供の成長。
なんだかありふれたようなテーマを映画にするなんて面白そうじゃないですか!と思ってたらなんか、違った。
まず父親が早々に死亡。
母親だけで二児の子育て。
ただの母子家庭じゃない。親族、友人、公的機関一切頼らず、幼児になるまで母親と親子っきりという…異常。。
それは、雨が狼の性質を持っていたから人に馴染めなかったじゃなく、この、幼児期の人との関わり不足で発達に影響がでたような…。
雪は、女の子だし父親存命の時に触れ合いがあったからか、もともとの性格か、たまたまか、スレずに育ったのでしょうか…。
せっかく奨学金で入った大学も中退…。
若気の至りとはいえ、考えが未熟す…ぎ…。
母子健診もせず出産も誰の手も借りず自宅。
何かあったらどうしてたんじゃ。。
戸籍とかガバガバでは。
親父の死亡届どうしたんだろう。
この母、人間じゃない…
憔悴していったという割には元気すぎる。
やつれてないしなぜ倒れない。。
のびのび過ごせる様に選んだ山奥のズタボロの和風家屋(廃墟)をどうやって住めるようにしたんだ。
協力者の描写が一切ないのが気になる。果たしてないだけなのか。
農作を始めるのも違和感。食べるためが目的らしいが田舎だし皆んなに貰えるし自分でやろうとする意味がわからん。
現実的な路線で子供が大きくなってそのうち、とか、誰かの畑の手伝いするだけの描写で充分…。
貯金がなくなりそう→野菜作ろう!じゃないしょ。まず仕事探すよな…。
雪の学校生活も、大袈裟に波乱にしているようにしか見えなくて。
悩み方ならやり方はいくらでもありそうなんだけど。。
雨が山へ行ってしまうのも、よくわからん。
狼人間が揉まれながらも現代社会を生きるのがテーマじゃなく結局は狼は人間社会には住めない、とネガティブな要素を見せられたようにしか見えない。雪との対比でわざとなのかもだけど。。
狐に野生生活を教えて貰うのも違和感。ちょっと展開が人間的、知的すぎないか。
あとは、勢い任せな感じにストーリーが展開していきます。
自分は、狼親子の成長ストーリーが見たかっただけで…困難の連続が見たかったわけでは…。
まず父親。
存命で見たかった。舞台は都会だろうが田舎だろうがどっちでもいい。
母子物語にするにしても、最初から協力してくれる人がいたらリアリティが増したのに。
せっかく田舎暮らしするなら親族の家設定にしても良かったのに。
頑なに親子だけを保つのになんか意味あるのか。むしろ閉塞感だけがましてしんどい。
そりゃ雨も家出する。。
狼人間て題材だけで非現実なのに、非現実を詰め込みすぎて現実なら崩壊してる感じは否めない。
こうなったら雪の今後のストーリーが見たいです。恋愛とか子育てとか。もうちょっと大人しい狼子供物語が見たい(o_o)